ガートナーと言えば、自分が日本語版の Tru64 UNIX オペレーティングシステムのプロジェクトリーダーをやっていたときに馴染みがあるが, 多くのテクニカルレポートを発行し続けている。それらのいくつかは日本語に翻訳され、日本のITメディアのいくつかに登場する。是非オリジナルの英語サイトのプレスリリース情報をご覧になって、日本語のサイトと比較してみることをお勧めしたい。オリジナルサイトのリリースの量にびっくりするかもしれない。そして、日本語の情報量の少なさにがっかりするかもしれない。それが現実なのである。
ハイプ・サイクル・レポートは、ガートナーが発行しているレポートの中でも興味深いものの一つである。私はたまたま日経コンピュータの9月16日号の記事で、最新版が発行されていることを知った。
クラウド・コンピューティングは、今では、「過度な期待」のピークにあり、昨年その場にはグリーンITがいた。グリーンITは、ちょうど幻滅期の入り口にさしかかっている。Twitter がその後に続いている。昨年のチャートと今年のチャートを比較して見てみると面白い。
時として世の中ではおかしなことが起こるものである。私はオリジナルの英語のチャートと翻訳された日本語のチャートを比較してみた。片方は単なる翻訳なので、普通ならつまらないものだ。しかし、私はミステリーを発見してしまった。
1個のブルーの小さな丸が、オリジナルのチャートには存在しているのに、明らかに日本語のチャートでは削除されているのである。それは、 “Over-the-Air Mobile Phone Payment Systems, Developed Markets” であり、オリジナルのチャートでは、”Social Networking Analysis” の隣に存在している。オリジナルが発行された8月11日から日本語のプレスリリースの9月8日までの間に何があったのかわからない。でも、日本語の翻訳においてこの部分だけが削除されなければならない理由が思いつかない。ミステリー (like Boy George、古い!), だと思いません?

こちらの「Hype Cycle for Financial Services Payment Systems, 2009 」を見ると、「Sliding Into the Trough」という分類項目があります。
ここに話題の「Over-the-Air Mobile Phone Payment Systems, Developed Markets」が含まれているようです。
その 2 つ上を見ると、「Integrated Contactless Mobile Payment System — Japan」という日本だけの項目があります。
もしかしたら、日本の携帯電話のケースはこちらに分類するのが妥当であるため、「Over-the-Air・・・」項目は翻訳版から削除してしまおうということになったのでしょうかね?
「Over-the-Air・・・」と「Integrated Contactless・・・」が同等のものかどうかは分かりませんが・・・。
仮にそうだとしたら、いわゆる「ガラパゴス」の結果かもしれませんね(良し悪しは別にして)。
情報ありがとうございます。
そうなんですよ。大元のフルレポートを読めないので、どういうテクノロジーのことを言っているのか正確に分かりかねるのですが、高い手数料を取られる銀行の海外送金を使わずに携帯電話を介して安い手数料で海外送金を行うビジネスが存在していますし、日本の携帯電話でのペイメントはプリペイドだったりクレジットカードだったりするので、携帯のペイメントシステムと言っても国や地域によって事情が違っているわけです。
テクノロジーも、グローバル化が進んだとは言え、国や地域によってハイプの具合が違っているし、逆にそこにビジネスチャンスが存在します。
国際化は今後ますます重要になってくる、そう信じております。
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